2010年09月27日

「消費の退化」とは、どのような現象を意味するのでしょうか

DSC01406.JPG「ユニクロ」の驚異的成功の背景は、「経済の衰退と若者の感性圧縮による消費文明の退化にある」―日本のファッションビジネスのリーダーのひとりで、小島ファッションマーケティング代表の小島健輔氏は、近著の「ユニクロ症候群〜退化する消費文明」で言い切ります。

小島さんはユニクロの急成長の成功は、ファーストリテイリング会長兼社長の柳井正氏の経営力の素晴らしさによると認めつつも、市場の変化も大きいと指摘します。市場の変化とはバブル経済崩壊後、若い人たちの可処分所得が減少し、生活水準が下がって質素になったことを意味します。この結果、若者中心に今の消費者には夢や理想がなく、個性やバラエティに富んだ服を選ばず、皆と同じで背伸びをしなくなっていると分析します。クルマも時計も家も皆が理想を抱かなくなる、消費の「退化」が進んでいると強調します。

そこに「アパレルは生活のパーツだ」と明言するユニクロが登場、ファッションにロマンを持ち込まず、機能を前面に打ち出して大成功します。つまり、「退化する消費」と「理想を追わないモノ作り」が見事にマッチィングしたというのです。

一方で小島さんは、「退化する消費」にはデジタル文明の影響もあると指摘します。若い人が、携帯の画面で服を買うことに躊躇しない風潮を嘆きます。考えてみれば携帯に表示される圧縮された小さな画像データには、服を購入する際に常に意識する触り心地、色合い、実際に着用した際のシルエットなど皆無です。筆者は「常に圧縮されたもので満足をしてしまう完成に危機感を感じる」と嘆きます。

小島さんによると日本企業はこの間、小技を用いてマイナーチェンジに頼ってきたため、米国のアップルや韓国のサムスン電子のように大胆なデザインやコンセプトの新製品を世に出すことができなくなっていると強調。これも「消費が退化」し、完成が萎縮しているからではないかといいます。一方でメーカー自身、「モノが売れないと嘆くのならば、まずは自ら感性を磨く必要がある」(小島氏)のでしょうか。

昨年10月に同志社大学の浜矩子教授が、ある雑誌で「ユニクロ栄えて国滅ぶ」なる論文を発表して物議を醸しました。両氏の分析には多少の違いはありますが、衰退する日本の消費構造を歴史的な変化の中で捉える視点は似通っています。

10月1日、大阪心斎橋に日本で一番大きいユニクロの「グローバル旗艦店」がオープンしますが、それに先立つ9月29日、同点で記者会見やパーティが予定されています。柳井氏も出席すると聞いており、機会があればその辺りをうかがってみたいと思うのですが。
posted by ウツボおやじ at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記
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「消費の退化」とは、どのような現象を意味するのでしょうか: ウツボおやじの独り言
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Posted by hhcvynxvti at 2015年01月22日 17:10
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