2010年10月05日

海外との付き合い―日本人が変わっていることを認識する必要も

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右から挨拶する谷井会長、関空貨物施設、国際郵便内など
 日本と中国の民間経済交流で最初に井戸を掘ったのが、半世紀を超す歴史を持つ「日中経済貿易センター」(谷井昭雄会長)という会員制団体です。現在350近くの、大手企業を始め中小企業や自治体、大学、民間諸団体が加盟しています。なにしろ日中国交正常化の10数年前から日中両国の懸け橋として、とりわけ関西経済界の日本側窓口として地道に活動してきたため、中国政府や地方政府に強い信頼を得ています。

このほど秋季会員懇談会が開かれ、一般の人が通常入ることができない関西空港の貨物地域や機内食用のケイタリング工場、郵便事業などを見学しました。同時に伊藤忠中国総合研究所代表の古屋明氏から、「最近の中国情勢」と題する講演を聞きました。古屋氏の話は具体的で、しかも歯に衣を着せない内容で会場は大いに盛り上がりました。最近の最もホットな話題だけに、次回から2回に分けて紹介します。なお懇親会に先立ち、会長の谷井氏があいさつしました。谷井氏は松下電器産業(現パナソニック)の4代目社長で、むかしから日中経済交流に携わってきています。その経験を踏まえて次の通り語りました。
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長引く不況に加え、政治・外交面でも厳しい環境が続く。かつて松下電器産業の現役社長時代、合弁事業の責任者として何度も中国側の代表と交渉を繰り返したが、どうも同じアジアの隣人なのにこちらの話を理解してもらえず、その都度中国は変わった国だとの印象を強くしたことがある。ところがこのような話を、7月に亡くなられた梅棹忠夫先生に話したところ、先生から一喝された経験がある。つまり『日本人は中国や外国の人が変わっていると思うかもしれないが、むしろ日本人の方が外国人より変わっていると考えたことがあるか。日本は永年島国に暮らし、外国との折衝が極めて少なかった民族であることを何よりも自覚する必要がある』と。
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確かに中国との係わりにおいても、事の善し悪しではなく、言葉、歴史、環境などいろんな面での違いは避けられない。例えば国の気質という点ではどうか。アジア諸国のそれを大まかに表現すると、日本人が『職人』とするならば中国は『商人』であり、韓国は『財閥』、そして台湾は『中小企業』と例えられよう。それだけにお互いの違いを十分理解したうえで、それぞれの共通点を見出して、お互いの利益を追求していくことが協業・コラボレーションなどを進める上で不可欠といえるだろう。
飛行機

なお空港敷地内見学では、このほどオープンしたばかりで冬も夏も常に室温を20度に保つ大型薬品倉庫を始めとした貨物施設、ケイタリング工場、国際郵便現場などを見ました。しかし常時4000〜4200人(うち女性1000人)が働き一見、活況を呈しているようですが、甲子園9つ分にあたる37ヘクタールと広い貨物基地から見れば、実質の稼働率はごく一部に過ぎません。貨物の面でも、韓国の仁川、シンガポールのチャンギ、上海浦東、香港などと比べてマイナーは否めません。

ちなみに空港島の正式住所は大阪府泉佐野市泉州空港北1丁目で、住民登録している人は1人だけです。10月1日の国勢調査で登録されたのは、大阪府警関西空港署の署長さんだけだったはずです。
posted by ウツボおやじ at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記